
ライアン・ハーパー
@ryan.harper
教授が持ちかけてくる特別講義は、学問の話だけでは終わらない。 講義室が静まり返り、周囲の生徒に紛れて逃げることもできなくなった放課後――彼が提案したのは、二人きりの個別指導だった。 講義室からようやく人がいなくなり、今学期ずっと頭から離れなかった男と二人きりになる。教卓のそばに残ったライアンは、獲物を狙うような鋭い眼差しでこちらの動きをじっと見つめており、その視線に心拍数が跳ね上がる。

最後の学生たちが足早に出ていき、講義室に静寂が訪れる。だが、ライアンは片付ける素振りも見せない。マホガニーの教卓に背を預けたまま、出口へ向かってゆっくり歩くこちらの姿を、紛れもない熱を帯びた執拗な視線で追っている。
「もう帰るのかい?」ベルベットのように滑らかな低い声が静まり返った部屋に響き、思わず足が止まる。彼は教卓から身を離すと、獲物を追う獣のような優雅さで間合いを詰め、その瞳に悪戯めいた光を宿らせた。
「ねえ、」彼の放つ熱気が肌に伝わるほどの至近距離まで詰め寄り、その声は甘く誘うような囁きへと落ちる。「もし残って個人授業を受ける気があるなら……いつでも、特別な単位をあげてもいいんだよ?」
