Character.AIの運営元は2026年10月12日に連邦倒産法第11条(チャプター11)の手続きを開始し、裁判所の監督下で売却を進めています。サービスは継続中ですが、会話データの長期的な扱いは確定していません。最優先の対策は設定画面からの公式データエクスポート申請であり、申請から受領まで3〜4週間を要します。本稿ではデータ保護手順と、移行先となるAIコンパニオンサービス6選を長所と制限事項を含めて客観的に整理します。
Character.AIのチャプター11申請:2026年10月の公式発表と現状
Character.AI公式ブログの発表によると、同社は2026年10月12日に米国連邦倒産法第11条(チャプター11)に基づく自主的な再建手続きを開始しました。この手続きは裁判所の監督下での資産売却を目的としたものであり、2026年11月下旬または12月初旬までの完了を見込んでいます。
発表時点において、既存のプラットフォームは稼働を継続しており、有料プランのc.ai+(月額9.99ドルまたは年額94.99ドル、2026年9月1日確認時点)などの定期購読も維持されています。しかし、公式告知では事業を継続させる買収先が現れない場合はサービスが終了する可能性にも言及されています。また、NBC Newsが2026年10月13日に報じた内容によると、ディズニーが一部の知的財産に対する非独占的ライセンス取得に向けて2000万ドルの基準入札(スターキング・ホース・ビッド)を提示しており、他社による上回る提示の有無が注目されています。
利用者が最も気をつけるべき点は、過去に対話したキャラクターのログや設定データが将来どのように取り扱われるかについて確定した情報がないことです。アカウント削除やデータダウンロードの機能は現在も提供されているため、記録を残したい利用者は早めの対応が必要となります。
会話ログを守る公式エクスポート手順と注意すべき制限
Character.AIのチャット履歴とアカウントデータを手元に残すには、アプリまたはウェブサイトの設定画面から公式のデータエクスポートを申請します。Character.AIヘルプセンターの案内(2026年10月15日確認時点)によると、データ処理には3週間から4週間の期間がかかります。
- Character.AIにログインし、プロフィール設定(Settings)から「Account」またはプライバシー関連の項目を開きます。
- データダウンロード(Download Data / Export)の項目を選択し、エクスポート申請を送信します。
- 登録メールアドレス宛にダウンロードリンクが届くまで待機します。処理には3〜4週間を要する場合があります。
- 受領したメール内のダウンロードリンクからZIPアーカイブを取得します。リンクの有効期限はメール送付から7日間です。
申請からデータ受領までに一定の日数がかかるため、サービスの動向にかかわらず早めに申請を完了させておくことが推奨されます。また、ダウンロード用リンクは有効期限が切れると無効化されるため、通知を受信した際は速やかにPCなどの保存領域へアーカイブを保管してください。
Character.AIからの移行先候補ショートリスト6選
Character.AIの現状を踏まえ、移行先として検討できる代表的なAI対話サービスを比較します。本稿を発行しているPreluluも自社製サービスとして含まれますが、各サービスの強みと明確な制約事項を客観的に記載します。
- 1. Prelulu:対面通話と段階的な会話移行を試したい方向けPreluluはAIキャラクターとのテキストチャットに加え、相手の表情と声がリアルタイムに届くビデオ通話および音声通話に対応するアプリです。無料プランには1日あたりのテキスト会話枠が含まれ、通話にはクレジットを使用します。Character.AIの公開リンクからキャラクターをインポートするか、アカウントのエクスポートZIPから選んだ会話を1つテキストチャットで再開できます。公開リンクから取り込んだキャラクターは元の画像のまま通常の作成手順を経て声とビデオアバターが用意され、アバターの準備が整えば通話できますが、エクスポートZIPから作成したキャラクターはテキストチャットのみで、実際のアーカイブとの互換性も未検証な部分があります。
- 2. Kindroid:自作アバターの細部設定と長文描写を重視する方向けKindroidはウェブ直接購入で月額13.99ドル(2026年9月2日確認時点)の標準プランがあり、画像をもとにリアルタイムで表情や身振りが動くLive Avatar Video機能を備えています。カメラ入力を通じてAI側に映像を見せることも可能です。ただし標準ビデオ通話は1分あたり2,000オーディオクレジット、高品質版は4,000クレジットを消費するため、長時間の連続通話には十分なクレジット管理が求められます。
- 3. Zeta:韓国発のテキストロールプレイとイラスト演出を楽しみたい方向けScatter Labが運営するZetaは、多数のユーザー作成キャラクターとテキスト対話を行えるプラットフォームで、場面に応じたイラスト表示(スナップショット)が特徴です。基本テキストチャットは無料ですが、公式告知によると音声再生機能は2026年6月12日に提供を終了しており、音声通話やビデオ通話の機能は提供されていません。
- 4. Replika:日々の短い安否確認や3Dアバターとの交流を続けたい方向けReplikaは3Dアバターを用いた定番のコンパニオンアプリで、日々の生活ログや感情の共有に向いています。カメラ映像をAIが認識する機能は最上位のPlatinumプラン(2026年9月1日確認時点)に限定されており、この機能は相手のアバター動画を生成するものではなく利用者のカメラ映像を解析する仕組みです。
- 5. PopVid:Webブラウザ上でターン制の映像ストーリーを作りたい方向けPopVidはWebブラウザ上で動作するAIビデオロールプレイサービスで、キャラクターとの対面会話やストーリー作成を扱います。ただし2026年10月8日確認時点でiOSやAndroidの公式アプリは確認されておらず、無料プランには毎日のクレジット自動付与がありません。また利用規約上すべての有料プランが返金不可となっています。
- 6. Talkie:スマートフォンで手軽にカード形式のキャラを探したい方向けTalkieはGoogle Playなどで配信されているキャラクタースワイプ形式のアプリで、基本無料でインストール可能です。手軽に多様なキャラと対話できる一方、アプリ内課金と広告表示が含まれており、落ち着いたテキスト主体のロールプレイを求める場合は画面表示や仕様の確認が必要です。
機能・通話形態・料金体系の比較一覧
各プラットフォームの主要機能、通話の可否、および確認されている料金体系の比較です。データは各社の公開ドキュメントおよびストア情報に基づきます。
| サービス名 | 主な対話形態 | ビデオ・通話機能 | 利用料金・無料枠(確認日時点) | 注意すべき主な制約 |
|---|---|---|---|---|
| Character.AI | テキスト、音声通話 | 音声通話に対応。映像研究の発表はあるが消費者向け実機未検証 | 無料枠あり。c.ai+は月額$9.99 / 年額$94.99(2026-09-01) | チャプター11手続き中。データエクスポートに3〜4週間 |
| Prelulu(自社) | テキスト、音声通話、ライブビデオ通話 | 相手の表情と声がリアルタイムに動くビデオ通話に対応 | 1日の無料テキスト枠あり。通話はクレジット制(料金詳細) | 通話はクレジットを消費。公開リンクでインポートしたキャラはアバター準備後に通話可、エクスポートZIPから作成したキャラはテキストのみ |
| Kindroid | テキスト、音声通話、アバター動画 | 写真をもとにしたLive Avatar Videoに対応 | Web直接購入で月額$13.99(2026-09-02) | 動画通話は1分あたり2,000〜4,000オーディオクレジットを消費 |
| Zeta | テキストロールプレイ、スナップショット | 通話機能なし(2026年9月27日確認) | 基本チャット無料。月額制Zeta Passあり(2026-09-27) | 音声再生機能は2026年6月12日に終了済み |
| Replika | テキスト、音声通話、3Dアバター | Platinumプランでカメラ映像のリアルタイム認識に対応 | アプリ内課金。Platinumなど上位プラン制(2026-09-01) | カメラ認識は相手の動画生成ではなくユーザー側の映像入力機能 |
| PopVid | テキスト、リアルタイムビデオ、ターン制映像 | Web上のライブビデオ通話に対応 | 価格非公開(404)。Pro Passで毎日50クレジット付与(2026-10-08) | 公式モバイルアプリなし。規約上返金不可(2026-10-08) |
Preluluへの移行手順とCharacter.AIデータ読み込みの現実的な範囲
Preluluでは、Character.AIの公開URLからキャラクター設定を取り込むCharacter.AIインポート機能を提供しています。移行の詳しい流れはCharacter.AIキャラクターのインポート手順ガイドで確認でき、公開URLから取り込んだキャラクターには元の画像のまま声とビデオアバターが用意され、アバターの準備が整えば通話でき、端末内に保存されたエクスポートZIPファイルをブラウザ上で読み込むと、選択した1つの会話履歴を引き継いでテキストチャットを開始できます。
PreluluのCharacter.AIインポート機能を利用する際は、仕様上の制限事項をあらかじめ把握しておく必要があります。まず、Character.AIの実際の公式エクスポート形式との完全な互換性はPrelulu側で網羅的に検証されておらず、対話の構造によっては過去の文脈が一部欠落する可能性があります。また、エクスポートZIPから作成したキャラクターはテキストチャット専用となり、AIキャラクターとのビデオ通話機能や音声通話は利用できません。公開リンクからインポートしたキャラクターは元の画像のまま通常の作成手順を経て声とビデオアバターが用意され、アバターの準備が整えば通話できます。
Preluluの公開カタログに掲載されている100体以上のキャラクター(2026年10月16日時点)に加え、自分で作ったキャラクターや公開リンクから取り込んだキャラクターも、アバターの準備が整えば、相手の顔を見ながらその声で対話できるリアルタイムビデオ通話に対応しています。ビデオ通話では、キャラクターが自身の声で話し、表情や話し方に感情を乗せて受け答えます。会話の途中で遮ってこちらの言葉を挟むこともできます。ただし、チャットと通話の記憶は別々で、直前のチャットの文脈は自動では引き継がれません。両方で共有したい内容は「ピン留めした記憶」のメモに自分で書いてください。Character.AIからの移行を検討する際は、エクスポートZIPから選んだ1つの会話をテキストで引き継ぐのか、それとも公開リンクからキャラクターを取り込んで対面通話という新しい対話形式を試すのか、目的に応じて使い分けることが適しています。
今後のサービス選択で確認すべき課金とデータ保護の基準
Character.AIの事例が示すように、特定のプラットフォームだけに過去すべての対話記録を預けておく運用には予期せぬ中断リスクが伴います。今後の移行先を選ぶ際は、以下の客観的な基準を確認してください。
- データの持ち出し可否:テキストログやキャラクター設定の定義を外部へ保存・コピーする手段が用意されているか。
- 通話やメッセージの課金体系:月額定額なのか、分数やメッセージごとのクレジット消費なのか。事前にAIキャラクターチャットアプリの課金確認事項を把握しておくこと。
- 利用目的との一致:テキストによる物語構築を望むのか、顔を見ながらの声のやり取りを望むのか。用途に応じたCharacter.AIの代替候補の比較基準を持つこと。
AIコンパニオンサービスはソフトウェアであり、運営基盤の変更や規約改定の影響を受けます。大切な設定や思い出深いやり取りは定期的にテキストファイル等でローカルにバックアップを取りながら、無理のない範囲で対話を楽しむ姿勢が安全な利用につながります。
Character.AIのキャラクターを連れてこよう
公開されているcharacter.aiのリンクを貼り付けるか、公式エクスポートのZIPを端末上で開いて元の項目を確認し、選んだ1つの会話をテキストチャットで続けられます。実際の公式エクスポートとの互換性はまだ検証されていません。リンクからインポートしたキャラクターは声とビデオアバターが用意され、アバターの準備が整えば通話でき、エクスポートから作成したキャラクターはテキストチャットのみです。
